京都府立植物園にてスケッチした今日の桜『フナバラヨシノ』は1959年に竹中要博士によって伊豆半島 船原峠にて発見されたと案内に書かれていました。
竹中要博士とは国立遺伝学研究所にて桜研究に生涯を捧げた植物学者で、富士山を望む静岡県三原市の遺伝研には博士が1949年より集められた260種類の桜が見られるそうです。
特にソメイヨシノについての植物遺伝学による50年に渡る形態的特性の観察だけによって、エドヒガンとオオシマザクラの雑種自生を提唱されたことについては素晴らしい功績として今に繋がれています。

この桜を描いていて、そんな場所があることを初めて知りました。
昭和天皇が遺伝研を訪れられて桜をご覧になられているお写真が載せられた遺伝研の資料を基に今回のブログを書いていますが
日本の桜のルーツを知るという試みは国も早くから行われていたことがわかって嬉しかったです。
『遺伝研の桜(財団法人 遺伝学普及会)』という本もあるようなので図書館で探してみようと思っています。
様々な素晴らしい活動はなかなか伝わってこないのは何故なんだろう・・といつも感じます。
本当に地球の宝探しはこちらから歩いて行かないと出会えないのだとよくわかっています。
いつの日か遺伝研の桜に会いに行ってみようと決めました。