134.笹部桜

今日の桜『ササベザクラ』は京都府立植物園にて2022年にスケッチを始めた頃に

 

さくら図鑑という写真集に載っていたこの桜がこちらの園にあると知り

 

是非描きたいと願い続けようやく今年の春にバックヤードに咲くこの桜を描かせていただけました。

 

本書によると水上勉氏の小節『桜守』のモデルで桜博士とも日本の桜の恩人とも言われる笹部新太郎氏育てた

 

数多くのヤマザクラの中から、日本一の花と呼ばれ一重八重の入り混じった秀花を咲かせると綴られています。

 

描いてみて確かに丸くて厚みのある花弁は一輪でも風格を感じさせる花でした。

 

日本の桜の恩人の名前の付いた桜を描けて本当に光栄です。

 

 

私事ですが、昨晩は新大宮川を美しくする会が開催されたホタル観賞会へ行ってきました。

 

大宮川とは大津京の時代に天智天皇から勧請された奈良県の三輪山の大己貴神が川を上ってこちらの地へお越しの際に

 

琵琶湖に七色の水が注ぎこむ川を見つけその上流にあった日吉大社までたどり着かれたと逸話の残る川です。

 

その川の源泉は比叡山の垂釣り岩あたりで日吉大社の西本宮の大己貴神と東本宮の大山咋神の

 

二人の神様が琵琶湖に糸を垂らして釣りを楽しまれていた伝説も残っています。

 

どちらも大津京の本を何冊か出版した時に訪れた場所です。

 

不思議なほど今の私に必要な場所へは数珠つなぎで呼ばれます。

 

夜空に光る蛍たちを眺めながら

 

子どもの頃に蛍を見ながら父が歌ってくれた

 

ホーホーーほーたる来い こっちの水は甘いぞこっちの水は甘いぞ ホーホーほーたる来い

 

を思い出していました。