青い薔薇社の想い

 

 子どもの頃に読んで、記憶に深く残った『幸福の王子さま』というグリム童話があります。街に建てられた金の王子様の銅像とツバメのお話で、自分に着けられた宝石や金を、ツバメに頼んで貧しい人々に運んでもらっているうちに冬になり、体からすべての宝石と金が無くなり心臓も壊れてしまった王子さまと、ツバメの亡骸が残りました。

 

 神様からこの街で尊いものを二つ持ってきなさいと言われた天使は、王子様の心臓と、ツバメの亡骸を天に持ち帰りましたというお話です。

 

 大人になり、人生はなぜこれほどまでに辛いものなのかと問いかけました。その時返ってきた言葉は『ありがとう』です。

 

 その時は、全く意味が分かりませんでした。しかしその後、何度問いかけてもそう伝わってくる為、ようやく私の金の王子様からだとわかりました。王子さまは銅像の為、動くことは出来ません。そこでツバメに代わりに金を届けてもらい、ツバメに何度もありがとうと伝えます。そしてツバメも、冬は越せない渡り鳥でしたが、最後まで王子様のお役に立とうと決めました。

 

 この物語のように、二つのハートを託した青い薔薇社の本が、世界のどこかで必要としているあなたに届けば幸せです。

 

 

 2020年12月15日

 

青い薔薇社